【書籍紹介】
ヒト間葉系幹細胞(Mesenchymal Stem Cells、hMSC)に特化した著書は非常に少なく、研究機関などの関係者の方々から「hMSCに特化したテキストが欲しい」との声をいただき、『間葉系幹細胞ハンドブック~分離・培養・特性解析、再生医療への応用~』を発刊しました。組織からの間葉系幹細胞の分離培養から、拡大培養、分化誘導、その他の応用について、操作方法を中心に説明した実用的な書籍です。
※ 本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。
こんな方にオススメ-recommended
- 初めてヒト間葉系幹細胞(Mesenchymal Stem Cells、hMSC)を取り扱うが、何から始めればよいかわからない
- 具体的かつ効率的な培養方法が知りたい
- 培養士を育てるための参考書が欲しい
- hMSCの知識をより深めたい
書籍情報-infomation
- 著者:石塚 保行
- 出版社:株式会社情報機構
- 発売日:2023/11/14
- 言語:日本語
- 単行本:B5版、本文109ページ+カラー図面集10ページ
目次-index
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- 1.間葉系幹細胞
- 1.1 幹細胞とは
- 1.2 間葉系幹細胞(MSC)
- 1.3 MSCの定義
- 1.5 MSCの特徴
- 1.6 ヒト細胞の使用における研究倫理について
- 2.間葉系幹細胞の分離
- 2.1 細胞培養の基礎
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- 2.2 細胞培養の実験環境
- 2.2.1 培養室
- 2.2.2 培養試薬
- 2.2.3 培養機器
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- 2.2.4 実験者の準備
- 2.2.4.1 実験者自身の服装
- 2.2.4.2 無菌操作
- 2.2.5 コンタミネーションとは
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- 2.3 MSCの分離方法
- 2.3.1 基材分離法の原理
- 2.3.2 基材で分離したMSCの純度の評価法
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- 2.3.3 組織毎の分離法
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- 2.3.3.1 ヒト脂肪由来幹細胞(ASC)
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- 2.3.3.1.1 使用方法
- 2.3.3.1.1.1 切除脂肪組織の場合
- 2.3.3.1.1.2 脂肪吸引破砕物の場合
- 2.3.3.1.2 高純度ASCの分離法
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- 2.3.3.2 ヒト骨髄由来幹細胞(BM-MSC)
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- 2.3.3.2.1 使用方法
- 2.3.3.2.1.1 重層遠心分離法 1
- 2.3.3.2.1.2 重層遠心分離法 2
- 2.3.3.2.1.3 基材分離法
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- 2.3.3.3 ヒト臍帯 Wharton’s jelly由来幹細胞(WJ-MSC)
- 2.3.3.3.1 使用方法
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- 2.3.3.4 ヒト歯髄由来幹細胞(DP-MSC)
- 2.3.3.4.1 使用方法
- 2.3.4 分離基材上の組織からのMSCのoutgrowthの確認
- 3.間葉系幹細胞の培養(継代)
- 3.1 MSC培養の基本
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- 3.2 間葉系幹細胞用培地
- 3.2.1 培地の常識
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- 3.3 MSC培養法(継代)
- 3.3.1 継代前の細胞の観察
- 3.3.2 トリプシン-EDTA(細胞剥離液)
- 3.3.3 細胞数の計測
- 3.3.4 細胞の播種
- 3.3.5 細胞の保存(凍結・融解)
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- 3.4 培地の選択法
- 3.4.1 10 cmディッシュを用いての検討
- 3.4.2 96穴プレートを用いての検討
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- 3.5 基材分離法での継代
- 3.5.1 1回トリプシン処理した分離基材の再培養
- 3.6 継代培養
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- 3.7 凍結保存(緩慢凍結法)
- 3.7.1 細胞外凍結と細胞内凍結
- 4.間葉系幹細胞の特性解析
- 4.1 MSCの分化方法
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- 4.2 脂肪細胞への分化
- 4.2.1 脂肪細胞分化プロトコール
- 4.2.2 操作方法
- 4.2.3 Oil Red O染色による同定
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- 4.3 骨芽細胞への分化
- 4.3.1 骨芽細胞分化プロトコール
- 4.3.2 操作方法
- 4.3.3 Alizarin Redによる同定
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- 4.4 軟骨細胞への分化
- 4.4.1 軟骨細胞分化プロトコール
- 4.4.2 操作方法
- 4.4.3 Alcian Blueによる同定
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- 4.5 神経細胞への分化
- 4.5.1 神経細胞分化プロトコール
- 4.5.2 操作方法
- 4.5.3 抗βⅢ-Tubulin-Alexa Fluor488の抗体染色による同定
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- 4.6 幹細胞の表面マーカー解析
- 4.6.1 フローサイトメーター(FCM)とは
- 4.6.2 フローサイトメーターと蛍光
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- 4.6.3 サンプル(蛍光標識)の準備
- 4.6.3.1 直接法と間接法
- 4.6.3.2 蛍光色素の特性
- 4.6.3.3 蛍光色素の比較
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- 4.6.4 抗体反応プロトコール
- 4.6.4.1 測定機器
- 4.6.4.2 抗体染色
- 4.6.4.3 解析方法
- 4.6.4.4 ASCの解析例
- 5.個別化医療の必要性
- 5.1 個体差
- 5.2 個体差が現れる場面
- 5.3 形態と増殖速度
- 5.4 接着性と増殖性の差
- 5.5 分化能
- 6.再生医療(「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」下で)の細胞培養
- 6.1 「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」とは
- 6.2 利用されている幹細胞の種類と対象疾患
- 6.3 再生医療でのMSC培養の実際
- 6.4 CPC(細胞培養加工施設)の構造
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- 6.5 培地
- 6.5.1 完全自家培養
- 6.5.2 無血清培地
-
- 6.5.3 培地の課題
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- 6.5.3.1 安全性
- 6.5.3.1.1 試験成績書
- 6.5.3.1.2 全成分が開示されているかどうか
- 6.5.3.1.3 ゼノフリー、アニマルフリーなどと謳っているか
- 6.5.3.1.4 アルブミンフリーまたは、組変えアルブミンを使用しているか
- 6.5.3.2 増殖能
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- 6.6 消耗品について
- 6.6.1 エンドトキシンフリーとパイロジェンフリーの違い
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- 6.7 実験者の準備 コンタミネーションを防ぐ
- 6.7.1 作業前の注意点
- 6.7.2 作業中の注意点
- 6.7.3 作業後の注意点
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- 6.8 MSCの分離
- 6.8.1 間葉系幹細胞増殖培地
- 6.8.2 脂肪組織用保存液の作り方
- 6.8.3 組織の採取の注意点
- 6.8.4 採取時の具体的な注意点
- 6.8.5 血液採取と血清調製
- 6.8.6 脂肪組織の採取
- 6.8.7 培養スケジュールについて
- 6.8.8 MSCの分離プロトコール
- 6.8.9 ASCの分離培養
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- 6.8.10 細胞観察での注意点
- 6.8.10.1 観察前
- 6.8.10.2 顕微鏡観察-細胞の状態の確認
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- 6.9 MSCの培養
- 6.9.1 分離基材からの継代
- 6.9.2 MSCの拡大培養 1
- 6.9.3 MSCの拡大培養 2
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- 6. 10 MSCの剥離・回収
- 6. 10.1 ハイパーフラスコから細胞の回収
- 6. 10.2 遠心洗浄 1
- 6. 10.3 遠心洗浄 2
- 6. 11 細胞数の計測 2
- 6. 12 細胞の投与
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- 6. 13 細胞の凍結と解凍
- 6. 13.1 MSCの凍結保存 1(緩慢凍結法)
- 6. 13.2 凍結保存 2(-80℃から液体窒素)
- 6. 13.3 細胞の解凍
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- 6. 14 安全性試験
- 6. 14.1 無菌試験
- 6. 14.2 エンドトキシン測定法
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- 6. 14.2.1 エンドスペシーES-24Sセットを用いた方法
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- 6. 14.3 マイコプラズマ否定試験
- 6. 14.3.1 培養法(A法)
- 6. 14.3.2 DNA染色法(B法)
- 6. 14.3.3 核酸増幅法(NAT)
- 6. 14.3.4 MycoAlert法
- 6. 14.4 各種ウイルス否定試験
- 6. 14.5 qPCRのデータの扱い方
- 7.遺伝子解析
- 7.1 初代培養ASC(P0)の未分化維持遺伝子とマスター遺伝子の発現の個体差
- 7.2 各組織のMSCの未分化維持遺伝子とマスター遺伝子発現の個体差
- 7.3 継代と遺伝子発現の変化
- 7.4 脂肪細胞への分化
- 7.5 骨芽細胞への分化
- 7.6 軟骨細胞への分化
- 8.MSCの応用
- 8.1 培養上清の増殖促進作用
- 8.2 培地の性能とその培養上清の増殖促進活性
- 8.3 エクソソームとASCの増殖促進活性
- 8.4 前駆細胞
- 9.MSCの課題
- 9.1 足場によるASCのCDマーカー発現率の変化
- 9.2 CDマーカーの発現率と分化
- 9.3 凝集
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